色合いについて

濃いルビーレッド。仄かにふちが紫がかっている印象。

香りについて

凝縮感がありながらも華やかさのある端正な香り立ち。カシス、ブルーベリーなどの凝縮された果実に、スミレの花を思わせる華やかさ、オレガノやローズマリーを思わせるハーブ、黒コショウ、カカオなど清涼感のある青いニュアンスが支配的。ブラックオリーブ、コーヒーの焙煎香、トーストなど芳醇なアロマが次第に表れ調和する。

味わいについて

スムーズな飲み口のフルボディ。香りにあるような凝縮した果実味に、一本筋の通った酸がこのワインを特徴づける。タンニンは豊富できめ細かく、ドライな印象。スパイスや樽由来の甘さ、果実の滋味深さが余韻に続く。豊かな酸とタンニンはまだ若々しい印象で、熟成と共に柔らかくなり、しなかさをおび、長期熟成を経て偉大なワインへと変化することが想像できる逸品。

製法について

野生酵母を使用。自然な流れで発酵が進む。セメントタンクでアルコール発酵後、優しく手作業でポンピングオーバーを行う。フレンチオークの新樽で20～22ケ月熟成。最初の6ヶ月間は、澱と一緒に熟成。生産本数2000本の限定品。2004年ファーストリリース。

栽培方法について

カンポルッソは畑の名前。トッレディガラトローナの真下にあるような場所に位置する。ペトローロが所有する畑の中で最も高い標高500ｍ。2001年にカベルネソーヴィニヨンが植樹され、僅か0.5haの畑に約5,000本の樹が植えられている。伝統的な農法「不耕起栽培」を取り入れ、農薬や化学肥料を使用せず、生物多様性を尊重し、自然な栽培方法で造られる。