色合いについて

赤みを帯び落ち着いたルビーレッド。中心には黒みがあり熟成を感じる。

香りについて

力強い香り立ち。チェリーコンフィチュールの香りにターメリック、ローズマリー、セージの清涼感のある香りがつづく。香りの奥にナッツやチョコの香りも感じる。

味わいについて

統合醸造による、複雑でボリューム感のあるリッチな味わい。シルキーな口当たりで長い余韻。樹齢が高く、オーガニック農法であることがすばらしい味わいをもつ凝縮感ある味わいをつくる。ネロ・ダヴォラの個性にあふれ、しっかりとした構成。赤い果実やスパイシーな味わい、余韻にはリコリスのノート。長期熟成による爽やかさと熟成感が一体となる。

製法について

醸造を直接バリックで行う「統合醸造」方法を使用。低温で長時間焦がされた木目の整ったフレンチオーク樽のみ使用、除梗後ブドウ畑の区画ごとに225Lのバリックで醸造し、頻繁に回転させる。発酵するワインは木と頻繁に接触。液体は果皮と40-45日ともに置かれ、その後それぞれのバリックごとにワインを引き抜く。この方法の特異な点はいくつかのブドウがそのまま残ることで、発酵の初期は部分的にマセラシオン・カルボニックに似ている。１２か月バリックで、瓶内で６か月熟成。

栽培方法について

ブドウの樹の緑と土壌の赤のコントラストが非常に美しい１ha以下の小さな畑。土壌は典型的な赤土。ネロ・ダヴォラは１９６４年に初めて植えられ、素晴らしい品質の、複雑さを持つブドウを生み出す。９月末に収穫、シチリアの太陽による熱のダメージを避けるため朝早い時間に手摘みで行う。ブドウは１５kgの小さなコンテナで、自重でつぶれないよう７－８℃の最適な温度で管理。