色合いについて

非常に濃い落ち着いた赤紫色。

香りについて

よく熟したワイルドベリーやブルーベリー、ブラックチェリーやカシスなどの果実香に、ブラックオリーブ、スミレの花やチョコレートなどの凝縮した香り。開けたては黒コショウやスモーキーさがあり、時間の経過と共にスターアニス、リコリスなどの甘いスパイス香や、カシスリキュールのような濃密な香りも感じられる。

味わいについて

果実味が豊かで、香りにある果実や花、スパイスなどの様々な要素が複雑に混ざり合っている。果実味のボリューム感と肉厚でシルキーなタンニン、引き締まった酸とのバランスが良く、余韻のほのかなハーブ感へと続く。ガッリコ(＝フランスの)葡萄品種を用いながら、ボルゲリの力強い太陽と清冽な海の個性を備えたワイン。

製法について

ステンレススチールタンクで30日間、28℃で浸漬し、香りや味わい成分をじっくり抽出する。フレンチオークのバリックで20～24ヶ月熟成後、瓶内で3ヶ月以上熟成。50%は新樽、残り半分は1年使用のバリックで熟成する。ボルゲリワインの歴史と共にあったプティ・ヴェルドを、補助品種としてではなく主役として扱うことで、卓越したワインを生み出す新たな挑戦。初生産は2019年産。

栽培方法について

カンポ・アル・マーレが所有するボルゲリの畑から、最高品質のプティ・ヴェルドを厳選。収量を5～6割に抑えており、1haあたり僅か7t程度。プティ・ヴェルドの故郷であるフランス・アキテーヌ地域や古ガリア人への敬意と、このワインの牧歌的・遡源的な特徴を讃えて、ガッリコ（＝「ガリア人の」の意、転じて「フランスの」）と名付けた。